2020-04-28から1日間の記事一覧
寛平の歌合に、「初雁」を、友則、 春霞かすみていにしかりがねは今ぞ鳴くなる秋霧の上にと詠める、左方にてありけるに、五文字を詠みたりける時、右方の人、声々に笑ひけり。さて次の句に、「かすみていにし」と言ひけるにこそ、音もせずなりにけれ。同じこ…
寛平の歌合に、「初雁」を、友則、 春霞かすみていにしかりがねは今ぞ鳴くなる秋霧の上にと詠める、左方にてありけるに、五文字を詠みたりける時、右方の人、声々に笑ひけり。さて次の句に、「かすみていにし」と言ひけるにこそ、音もせずなりにけれ。同じこ…